Audendo virtus crescit, tardando timor.

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「アウデンドー・ウィルトゥース・クレスキト・タルダンドー・ティモル」と読みます。
audendō は audeō,-ēre(敢えて行う)の動名詞、単数・奪格の形で、「敢えて行うことによって」と訳します。
virtūsはvirtūs,-ūtis f.(勇気)の単数・主格です。
crescitはcrescō,-ere(成長する)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
tardandō は「躊躇する」を意味する動詞 tardō,-āre の動名詞、単数・奪格の形で、「躊躇することによって」と訳します。
timor はtimor,-ōris m.(恐怖)の単数・主格です。動詞として前半の動詞 crescit を補って理解します。
「勇気は敢えて行うことによって成長し、恐怖は躊躇することによって成長する。」という意味になります。
プブリリウス・シュルスの言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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